究極の自然美はどれだ!?杜の都・仙台に似合う自然美ペットボトル選手権!
「デザイン」という言葉に対して、みなさんどう感じていますか?
カッコイイデザイン、美しいデザイン。
一部のセンスのある人だけのものなんじゃないかと考えている人もいるかもしれませんね。
でもそんなことはないんです!
「フィンランド・デザイン展」に触発されたリスペクト新入社員が「身の回りのデザインを楽しもう!」としょーもない企画を思いついてしまいました。
その名も……究極の自然美はどれだ!?杜の都・仙台に似合う自然美ペットボトル選手権!
「フィンランド・デザイン展」に行ってまいりました!
こんにちは!デザイナーの本間です。
入社してからは日々是勉強。頼りになる先輩方の指導を受けながら、一日も早く一人前のデザイナーになれるように鋭意奮闘中です。
デザイナーとしての成長のためには、良いデザインの実例を自分の肌身で学び、取り込んでいくことも大事です。
というわけで、(もう去年のことになってしまいましたが)仙台で開催された「フィンランドデザイン展」に行ってまいりました!
フィンランド独立100周年記念 フィンランド・デザイン展 - 宮城県公式ウェブサイト
フィンランド・デザインの魅力
さてみなさん、フィンランドといえば何を思い浮かべるでしょうか?
オーロラ? サウナ? それともムー○ン?
仙台・東北以上に「雪に覆われた厳しい土地」というイメージが強いかもしれませんが、実はフィンランドをはじめとした北欧は独自のデザインでも有名なんです!
特に家具や雑貨などのインテリアや電子機器などのプロダクトが有名で、世界的にも高い評価を得ています。
フィンランドでは、夏は白夜、冬は極寒という厳しい風土の中で、多くのデザイナーたちが、「自然と人間との調和」を創造の源とし、日常で愛され永く使われ続けるような、シンプルで明るいデザインを生み出してきました。この展覧会では、独立以前の装飾芸術から、独立後の成熟期を経た現在までのフィンランド・デザインを6つのセクションに分け、各時代の主要なデザイナーや彼らを支えてきた企業に焦点をあてながら、数々の優れたデザインをご紹介しています。
フィンランド独立100周年を記念して行われた本展示でも、そうした「日常に溶け込んだ自然」としてデザインされた多くの作品を見ることができました。
本来ならばここで印象に残った作品を一つ一つ取り上げてコメントしていきたいのですが……今回、館内は
写真撮影NG!もちろんです...。
言葉だけではそのデザインの素晴らしさを伝えられるはずもなく、せっかくの話題なのにリスログで取り上げるのは諦めざるを得ないだろうかと考えていたのですが……。
日常に溶け込んだ自然のデザインは……
「日常に溶け込んだ自然のデザインか……」
ある日、わたくし本間はオフィスの椅子に腰掛けながら「フィンランド・デザイン展」のことを思い返していました。
弊社のオフィスにある家具は残念ながら「北欧デザイン」のように洒落たものばかりという訳ではありませんが、それでもさりげなくデザインされたモノは身の回りにあふれています。
そんなことを考えながらコンビニで買ってきたペットボトル飲料に口をつけた時、ふと気付いたのです。
「……ペットボトルって、よくよく見てみると結構おもしろいデザインしてるんじゃない?」
ボトルの上部は氷や雪山の表面、またヨーグルトをスプーンで掬った後にも見えるし、ラベルの下は雪山から流れ出た水脈・水流のように感じる。
第1回杜の都・仙台に似合う自然美ペットボトルデザイン選手権!
ナレーター:さあ、思いつきから始まりました「杜の都・仙台に似合う自然美ペットボトルデザイン選手権」!
一昔前はどれも似たような形をしていたペットボトルですが、最近では技術が進歩したのか多種多様なデザインのものが出回るようになってきています。
そこでフィンランド・デザインに倣って「自然と調和」したデザインのもの、中でも弊社のオフィスがあり「杜の都」と名高い仙台にふさわしいものを決めてみようじゃないか!というのがこの企画の趣旨です。
参加者はこの3人!いずれも劣らぬ猛者(?)ばかり!
▼エントリーナンバー1番:藤田ありさ
プレゼンボトル:「 綾鷹 」
システム部所属。学生自体はずっと美術部。感性で勝負!
▼エントリーナンバー2番:中島慧一
プレゼンボトル:「 お〜いお茶 玄米茶 」
マーケティング部所属。イチナナ1のインテリは元々は建築を学んでいたとか。論理的に美しさを追い求めるぞ!
▼エントリーナンバー3番:木村那々子
プレゼンボトル:「 生茶 」
ディレクター部所属。今回唯一のクリエイティブ系社員。大学もデザイン系で、自然美の理論は履修済み!?
ルール
一人一本、オススメのペットボトルを持ち寄ってプレゼンを行う。
テーマは「自然美を表現した、杜の都・仙台に最もよく似合うもの」
オススメポイントをスライド一枚にまとめ、3分間でプレゼン。質疑応答をへて、審査員・本間がNo1を決定!
1番・綾鷹【いつもそこにある贅沢 "急須で入れたお茶"を追求したデザイン】
オススメポイント
湯呑みモチーフの独特のくびれ。ランダムなようで指に馴染む設計はいつまでも飽きない奥深さ。
陶器の釉薬や貫入を模したというラベルのプリントは葉脈のようにも見える。釉薬をたくさん使うことが特徴の「堤焼*1」にも通じるデザイン。
エレベーターロビーの自動販売機にも、オフィス向かいのコンビニもある。まるで寄り添ってくれるような身近さがありつつも、急須でじっくり抽出した味わいは贅沢。
これぞ仙台のオフィスレディが飲むにふさわしいのではないか!
木村:高校の時デッサンした!その頃からデザイン変わらないね 。
藤田:最近ぼこぼこになったイメージだった。
(注:現行デザインへリニューアルされたのは2017年3月。木村の記憶違い?)
中島:本当の湯呑みはもっとぼこぼこが浅いけど、500mlを持つために深いグリップなんだね。使いやすさのこともきちんと考えられてる。
本間コメント
湯のみがモチーフなランダムなくびれが美しい。
陶器のひび割れと緑茶の緑のカラーが葉の葉脈のようにも見える。
手にフィットするところを探してしまう楽しさも!
2番・お〜いお茶 玄米茶【自然にして文化、鋭さと繊細さ 二重に描き出される「仙台」の奥行き】
オススメポイント
ボディの曲線美は大樹の幹のごとし。大地に根を張り、天に大きく傘を広げた姿は荘厳さすら感じさせる。
グラデーションに彩られたラベルは「杜の都」の象徴。淡く爽やかな緑は自然豊かでありながら都会的で開かれた街、仙台にふさわしい。
その手触りはやわらかく、優しく手に吸い付いてくる。見た目だけではわかららない、東北人の心の細やかさを体現していると言えるだろう。
藤田:cityの色っていう解釈いいねえ。
木村:ラベルの紙吹雪が七夕まつりの飾りみたい。
中島:あ~、それもプレゼンに入れればよかった!気づかなかった!
本間コメント
雪吊り、緩やかな曲線が大地に根を生やす大樹、柔らかな黄緑のカラーは自然と共存する杜の都の色合い、など独特な観点で面白いプレゼンに!
どれも仙台とマッチしている?
3番・生茶【洗練された和モダンなデザイン】
オススメポイント
ワインボトルのようななめらかなシルエット。従来の緑茶のイメージを覆す革新的なデザイン!
形状だけでなく、ラベルもムダを排したシンプルなデザイン。にごりを表した緑色ベースのラベル。
ラベルの背景に配されたアートを感じさせる幾何学模様、フラットデザインのキャップなど細部にまで気が配られている。
東北の最先端の街、仙台での上質な生活を共にするにぴったり!
藤田:この幾何学模様、なんかアルファベットにも見えるけど……。
中島:ここがRっぽいからRich Green Teaの頭文字じゃない?
一同:ああ~~~!
本間コメント
くびれ部分のグラデーションがとても美しく、”生”感を感じさせるデザイン。書体も"生"感がある。
その存在感はまるで現代アートの彫刻作品のよう。モダンさなら今回の候補の中でも随一?
No1に選ばれたのは……?
ナレーター:どうですか、審査員の本間さん。どれが一番「仙台にふさわしいデザイン」でしょう?
本間:三者三様、それぞれに素晴らしさを捉えた甲乙つけがたいプレゼンテーションでしたね。 そして偶然にも3人ともお茶のボトル!これまた面白い!
ナレーター:でも、そのなかであえてNo1を決めるとしたら?
本間:かなり迷いましたがここは……
「綾鷹」を選びたいと思います!
一同:おおー!
”陶器のひび割れが葉の葉脈に見える”というまさに自然との融合が一番の評価点。仙台名物「堤焼」にも確かに似ている。
湯のみモチーフの形も面白く、手にフィットするところをずっと探してしまいます。
というわけで、選ばれたのは綾鷹でした。
藤田さん、受賞のコメントをどうぞ。
藤田:毎日のようにオフィス前の自販機で買い続けた甲斐がありました!
最後に「リスログ公認・仙台に一番似合うペットボトル綾鷹」をまるで湯呑みで飲んでいるかのような藤田の写真をご覧ください。
「日常の中のデザイン」を楽しもう!
「第1回杜の都・仙台に似合う自然美ペットボトルデザイン選手権」いかがでしたか?
普段何気なく飲んでいるペットボトルも、じっくり見てみると気づかない発見がいくつもありました。
美術展に行くのももちろん面白いですが、落ち着いて身の回りを見渡して見ると興味深くデザインされたものがきっと見つかるはずです。
そうしたデザインが表現しているものはなにか、いろいろと深読みしてみるのも楽しいですよ〜。
この記事を読んだあなたも、味だけじゃなくボトルデザインからみた「お気に入りの一本」をぜひ探してみてくださいね!